五月病について

今年のゴールデンウィークは有給などで大型連休にしたもののコロナのため家でゆっくりお過ごしになられた方も多くいるかと存じます。
ゆっくりしすぎて月曜日を迎えるのが嫌になった方もいるかもしれません。

今日はそんな憂鬱な気分、5月病についてです。

五月病とは?

五月病は医学的な病名ではありません。
入学や就職あるいは職場の異動など、最初はやる気満々でも期待と現実との違いや疲れなどから、長期休暇後に軽いうつ状態になる一過性の症状です。

5月病の原因

原因は環境の変化です。

例えば、学校や会社あるいは対人関係が新しく変化し、そのストレスや疲労がきっかけとなります。
入学や入社がひとつのゴールとなってしまい、次の目標を見失うことも原因となるでしょう。

5月病の症状

症状としては、疲れやすい、原因不明の体調不良など身体的なものや、気力の衰退や焦り、不安、不眠など精神的症状などが出ることがあります。

様々な症状ですが、一言で言えば心身が少々崩れた状態といえるでしょう。

対策

五月病にならないためあるいは脱出するための対策はいくつか言われています。

列記してみると

・栄養バランスのとれた食事
・質の良い睡眠
・良い休日を過ごす
・積極的な対人関係構築

などなど

これらは案外簡単なことではありませんが少しでも意識して生活することが大事です。

しかし、それでもしんどいなと感じる時には、話をよく聞いてくれる医師に相談してみて下さい。すぐに精神科を受診する必要はありません。

五月病には漢方薬も有効

気虚のとき

気力が出ないとき、これを「気虚」と言います。
気虚には2つあり、
気力を使い果たしてしまうために起こる緊張型気虚
食欲減退で栄養が足りないための弛緩型気虚に分けられます。

緊張型氣虚に有効な漢方
・桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
・小建中湯(しょうけんちゅうとう)
など

弛緩型氣虚に有効な漢方
・人参湯(にんじんとう)
・大建中湯(だいけんちゅうとう)
など

気うつのとき

ストレスなどにより身体や気力のエネルギーが滞ってしまった状態を「気うつ」といいます。

このようなときには

・香蘇散(こうそさん)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・四逆散(しぎゃくさん)

などの漢方が良いでしょう。

ここに挙げた漢方薬は市販されているものもありますが、まずは漢方処方を得意とする医師と相談して適した漢方薬を服用してください。

当院でも漢方治療に重きを置いて治療しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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