分かり易い インフルエンザ解説 (by 保健師)

インフルエンザとワクチンについて

Q. インフルエンザってどんな病気?
A. インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
咳や鼻水などの飛沫感染によって感染し、1〜2日程度の短い潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)の後に発症します。
症状としては、
38度以上の急激な発熱・悪寒戦慄(寒気がして震えること)・頭痛・筋肉痛などが突然現れ、それと合わせて普通の風邪症状(咳・鼻水・喉の痛みなど)もでてきます。

発熱期間は3〜5日ほど、長引いたり、熱が高くならないこともあります(個人差があります)
子どもでは、まれに急性脳症を、高齢者や免疫力が低下している方では肺炎を伴う等の重症になることもあります。

Q. 前にかかったから大丈夫なんじゃない?
A. インフルエンザには様々な種類があるため一度かかっても、同じ年でも違うインフルエンザウイルスに感染することがあります。2回でもかかる人はかかります。

Q. インフルエンザになったらどうするの?
A. 治療としては、内服薬・吸入薬・点滴薬があります。できるだけ早く治療を開始したほうが、早くよくなります。発症後48時間以内に治療を開始すると良いとされています。何を使うかは医師が診察によって決めます。通常、内服薬か吸入薬が処方されます。

Q. 何か予防する方法はないの?
A. 予防方法は、手洗い・うがい・マスクの着用。適度な室温を保つこと。こまめな換気。十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事を心がけること。ワクチン接種を受けることで重症化を防ぐことです。

Q. インフルエンザワクチンはなぜ必要?
A. インフルエンザワクチンは接種することで、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、かかってしまった場合でも重症化のリスクを下げることができます。インフルエンザの感染力は非常に強いため周囲への感染を防ぐ効果も期待できます。

Q.ワクチン接種は何回?どこにどうやって打つ?
A. 13歳以上の方     1回0.5ml   腕に皮下注射
3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種 腕に皮下注射
6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種 腕に皮下注射

Q. 誰でも接種できるの?
A. 妊娠中や授乳中のひとでもインフルエンザワクチンの接種はできます。まず医師へ相談してください。

Q. 接種後の過ごし方は?
A. 接種後30分は特に安静にして様子を見ましょう
接種当日は、激しい運動は避け、安静に過ごしましょう
入浴はしても大丈夫ですが、接種部位を強く擦ったりもんだりしないようにしましょう

黒川 未有希 保健師

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