漢方薬治療の目的
病気には原因となるものと結果としての症状という点から考えねばなりません。
例えば、花粉症の原因はスギ花粉であっても、そのスギを完全になくすことは出来ないので症状としての鼻水を抑えるという治療になります。
この原因と結果の間にあるメカニズム(花粉症の場合にはアレルギー反応)を病態といいます。
西洋薬(一般的な薬)は細菌感染症に対する抗生物質やワクチンのように原因治療をするのが得意です。
漢方薬の場合には、病態や症状の治療が主体です。
古い歴史がありますが、現代のように顕微鏡や検査機械がなかったので病因に関する研究ができなかったのでしょう。
病気の治療においてすべからく漢方薬あるいは西洋薬などとこだわらない方が良いと思います。
上述したように治療のアプローチが異なるのですから。
もちろん、冷え症など漢方薬の得意治療分野もあります。
当院で多く用いている代表的な漢方薬を紹介します
・感冒(風邪)とそれに纏わる症状に対して
葛根湯、葛根湯加川夷辛夷、桂枝湯、柴胡桂枝湯、麻黄湯、麻黄附子細辛湯、香蘇散、麦門冬湯、滋陰降火湯、桔梗湯、小柴胡湯加桔梗石膏
・花粉症
小青竜湯、葛根湯、葛根湯加川夷辛夷
・にきび
清上防風湯、荊芥連翹湯、桂枝茯苓丸加薏苡仁
・更年期症状
加味逍遥散、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散
・便秘
麻子仁丸、大黄甘草湯、潤腸湯
・不眠
抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、大柴胡湯、四逆散
・肥満
防風通聖散、大柴胡湯
一人ひとりの症状に合わせてお薬を処方しますので、お気軽にお問い合わせください。
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信州会クリニック
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