紫外線について

日に日に暖かくなり過ごしやすい季節となる中、
女性の皆様が気になるのは紫外線かと思います。

紫外線についての質問をいただきましたので答えていきます。

Q.紫外線とは何ですか?

人に影響を与える紫外線はUVBとUVAと2つに分けることができます。

UVBは肌への影響は強いですが深くは浸透せず、日焼け、炎症、シミ、色素沈着などの影響を及ぼします。

一方UVAは肌の深くまで入り込み、真皮層にまで到達し、ハリや弾力を生むコラーゲンなどを破壊するため肌は弾力を失い、シワやたるみといった見た目の印象を大きく左右する肌悩みを引き起こしてしまいます。

どちらも皮膚癌の引き金になりますので、日焼け止めなどUVカット製品を塗って紫外線をブロックしましょう。

Q.紫外線量は春、特に5月が多いというのは本当ですか?

紫外線量が多くなるのではなく、より気をつけた方がよいと言う方が正しいでしょう。
確かに5月位から紫外線が強くなると言われていますが、地域によっても少々違いがあります。

日本の春夏秋冬は太陽の高さによって生まれます。
夏は太陽の位置が高く、太陽が高いほど光は空気の層を通ってくる距離が短くなり、たくさんの紫外線が地上に届きます。
冬は太陽の位置が低く、紫外線が地表に届くまでの距離が長くなるため、日焼けしにくくなります。
一年で言うと6月下旬から紫外線が多くなり、 3月下旬の春分の日から9月末の秋分の日あたりまでは他の季節に比べると紫外線が多く降り注いでくることになります。

したがって、5月からと言うことよりも年中紫外線を浴びることになるので、より気をつけるのが5月位からと言うことです。

Q.紫外線を浴びるとどんな影響がありますか?

紫外線と言うと悪いことばかりのように思われがちですがそんな事はありません。

ここではメリットとデメリットを記載いたします。

・メリット

紫外線を浴びることによって人間の体内ではビタミンDを合成できます。もし紫外線を浴びなかった場合はビタミンDが不足して骨の発育不全や変形が起きます。
小児に起きたこれをくる病といいます。

・デメリット

生き物では紫外線が体の深くに入らないように肌の表面側にメラニン色素を作って紫外線の侵入を減らそうとします。
繰り返し浴びることによりメラニン色素が皮膚の内側に沈着することでシミやそばかす、ほくろなどのトラブルが生じるのです。

かつては日焼けの色が非常に健康的に見えると言うこともあり、夏にはわざと日焼けをしている人も多かったと思います。
もちろんこれが決して悪いわけではありませんが、後々肌にシミを作らせたり、あるいは肌のコラーゲンなどを壊し肌のたるみを作ったりと、日焼けによって肌の老化が進んでいきます。

紫外線によって影響受けるのは肌だけではありません。
髪の毛も同様に紫外線による悪影響を受けます。
それは髪の毛がパサパサしたりあるいはその紫外線が髪の毛のみならず頭皮まで達することにより脱毛を起こしたりする原因にもなります。
秋に抜け毛が増える人は夏の紫外線の悪影響とも言えるでしょう。

このような美容的デメリットの他に、皮膚癌の原因ともなります。

Q.肌が黒くなっていなくても紫外線を浴びていることはありますか?

日焼けをしたら全員の肌が黒くなるとは限りません。すぐ赤くなる人もいれば、赤くならずにそのまま黒くなる人もいます。

この個人差の原因は肌におけるメラニンの産生の能力の違いによります。

メラニン産生能力の小さい人は黒くなりにくく、紫外線を浴びることで肌が赤くなり、火照ったり痛んだり、酷い場合は水ぶくれが出来たりします。日光による皮膚のやけどですね。正式には日光皮膚炎といいます。

黒くならないからといって影響がないわけではありません。
紫外線は肌の奥まで入っていき、肌の中で変化を起こし、シミやそばかすを作る原因にもなります。
また皮膚がんを作る原因にもなります。

またメラニン生成能力の大きい人では日光浴びて数日のうちに赤くはならず、黒くなります。

Q.紫外線対策としてできることは何ですか?

気をつけることはいかに肌の中に紫外線を染み込ませないかが大事です.

対策としては日焼け止めクリームを肌に塗るあるいは日焼け止めのスプレーを髪の毛にも塗ること。
また紫外線から皮膚や髪の毛を守るには日傘や帽子、長袖の服を着用するのが効果的です。
日傘は明るい色のではなくて濃い色の方が紫外線の防止に役立ちます。

Q.食べ物や薬で改善することはできますか?

主力となる栄養素はビタミンA、C、Eです。

そして、その栄養素をサプリで取り入れるのではなく食事で摂ることをおすすめします。

・ビタミンA

にんじん、小松菜、ほうれん草などの黄緑色野菜に含まれるβ-カロテンという栄養素が体内に入ると、一部はビタミンAに変換されます。

粘膜や皮膚の新陳代謝を活発にする作用があり、肌が受けたダメージを回復して健やかな肌を保つのに役立ちます。
残ったβ-カロテンは体内に蓄積され、抗酸化作用によって体内に発生した活性酸素を除去するよう働きます。

サプリや動物性のビタミンAは胎児に奇形を生じる作用があるため注意が必要です。

・ビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用によりメラニン色素の生成を抑制し、シミ・そばかす・くすみなどを予防してくれます。
さらに、コラーゲンやエラスチンの生成を助け、肌のハリと透明感を守ってくれる美肌に欠かせない栄養素です。

パプリカ、いちご、柑橘類などに含まれ、ビタミンCは水溶性で水に溶けてしまうため、生で摂取することをお勧めします。

・ビタミンE

ビタミンEは、紫外線対策に有効です。
強い抗酸化作用によって紫外線による肌老化を防いでくれます。
また、血行を良くすることで、肌の新陳代謝を高めてメラニンの排出を促してくれます。

シミやそばかすの原因となる、メラニンの生成を促進しているのは活性酸素。これを防ぐためには抗酸化作用のある食べ物を摂ることが大切です。

また、トマトなどに含まれるリコピンは、ビタミンEの数百倍の抗酸化作用があると言われ、メラニンの生成に関与する活性酸素を除去する働きがあります。

 

最後に

肌の健康と美しさを保つためには、紫外線対策は欠かせません。

紫外線対策を行った上で、顔プラセンタ注射やダーマペンなどをすることで失った肌のハリを取り戻す事が重要です。

他にも気になることがございましたらLINEまたはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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