ボトックス注射

ボトックス(Botulinum Toxin A)は、眼科、神経内科の領域で、眼瞼・顔面痙攣などの治療に以前から用いられ、その安全性はすでに確立しています。もともとは顔面けいれんの患者さんに使われていましたが、筋肉の力を弱める作用を利用して、しわの治療に応用範囲がひろがりました。

ボトックスとは食中毒の原因となるボツリヌス菌の毒素成分を、体に害がない程度注射できるようにした注射薬です。この毒素を注射すると、筋肉の収縮に必要なアセチルコリン分泌を阻害することにより一過性(3から4ヶ月)の筋肉麻痺を生じます。この薬理作用を利用してシワの原因となる表情を作る筋肉の収縮を弱めます。よって、まゆをひそめたり、つり上げるとできる眉間や額のシワなど、筋肉の収縮により皮膚がたわんで生ずるシワを目立たなくし、喜怒哀楽の自然な表情を損なうことなく、しわを出来にくくします。
注入後早期からシワがきれいにきえる、肌に張りが出る、脂性の改善効果(化粧崩れしにくい)などの複合的効果もあり、非常に満足度の高い最新のシワ取り法です。

適応部位
眉間の縦ジワ
額の横ジワ
目尻のカラスの足跡

その他の部位への応用
近年ボトックスの使用の適応はさらに拡大する傾向にあります。腋臭症の治療にもボトックスは使われています。腋窩にこのボトックスを注射すると、イヤなニオイの元となる汗腺のはたらきを完全にストップし汗が出なくなります。ですから、衣服が黄ばんだりニオイもしなくなります。

治療内容
シワを寄せている筋肉内にボトックスを微量注入します。治療時間は5~10分です。
細い針で注入するだけです。痛みは殆どありません。
*注射前の体質テストは不要です。

効果持続期間
効果期間は初回で4~6ヵ月。注射の効果が弱くなってきたら再度、注射しますが、2回目は1回目より長つづきします。3~4回目には6~8ヵ月持続します。

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