当院では、生活習慣病の予防と治療の一貫として積極的に抗肥満を指導しております。
体重の減少に伴い、血圧や血液データの改善が見られます。
しかしながら、日本人に多く見られる「土偶体型」肥満は、ダイエットや運動のみでは改善するのは困難です。
そればかりか、体型を改善しようと誤ったダイエットを行う事により結局は体調不良となってしまいます。
抗肥満プログラムの中に副作用が殆ど無く体型改善できうる手段として、脂肪分解(融解)注射を実施することにしました。
「土偶体型」や上腕の「ふり袖」、腰背部の「悪魔の翼」は、元来存在している脂肪細胞が容積を増した結果です。
部位によっては、繊維と絡み合ってセルライトを形成しています。
脂肪組織の血流やリンパ流の改善により、脂肪の塊は縮小してきます。
また、脂肪融解酵素を補助することにより脂肪細胞の数を減少させることができます。
結果的には脂肪組織の容積が減り、醜い体型から美しい体型へと変化して行きます。
セルライトは、思春期以降の女性の95%に見られる症状で、皮下組織中の血行不良が原因です。
主に下腹部、お尻、太ももにできやすく、皮膚の表面がオレンジ(果物)の皮のようにデコボコになるため、見た目にも悪いばかりか肌もかさつく原因にもなります。
セルライトができると血流の低下を招き、脂肪細胞同士がくっついて、さらに大きなかたまりとして成長し、ますます厚みを増します。
このセルライトという脂肪はとてもやっかいで、運動しても食事制限をしても落とすことはできません。
ダイエットをしても下半身が痩せにくいのはセルライトが原因なのです。
脂肪容積の減少に伴い、皮膚のタルミが目立つ場合にはメソセラピーの併用治療を行います。
過剰な脂肪の付着部位や量によって、注射の内容や量、そして治療間隔や期間が変わり、同日に治療できる部位にも制限があります。
従いまして、治療内容はその都度の診察時にご相談の上で決定します。