PRP療法について
Q.どのような症状に最も効果的なのでしょうか?
目の下のタルミ・くぼみやちりめんジワ、ホウレイ線や毛穴の開大など、肌の弾力が無くなってきた場合に起こるお肌のトラブルやニキビ痕のクレーターに対して効果があるようです。
また、弾力が取り戻せたと実感なさるのはお肌にハリが出てくるからでしょう。
Q.ホウレイ線のしわにも有効ですか?
ホウレイ線のシワは、お肌がたるんだために出来上がるシワですので弾力のある良いお肌になればホウレイ線は目立たなくなります。
その理由から、ヒアルロン酸注入の様にホウレイ線の直下に施術するとは限らず、弛んでいる部位のお肌治療となります。
Q.首にもできますか ?
もちろん可能です。
PRPを皮下注入できる部位であれば、どこでも可能です。
首の皺が100%消失するとは考えられませんが、かなり目立たなくなります。
Q.毛穴に有効ですか?
毛穴が開く原因は、皮膚のタルミと考えられます。
PRP療法を行うと、お肌が蘇って肌が引き締まってまいりますので毛穴は自然と縮小してきます。
Q.クマには効果がありますか?
目の下の弛みが原因でくぼみが出来、陰になって薄黒くなっているクマ(黒クマ)には、くぼみが浅くなりますので、明るく見えるようになるでしょう。
血行不良が原因の青クマや色素沈着が原因の茶クマには、PRP療法によって局所の毛細血管が増加すると言われていますが、クマの解消が出来ると期待できず、顔面プラセンタ注射の方が適応と説明しております。
Q.シミやソバカスに有効ですか?
現段階では、一般的なシミに対してはあまり期待されない方が良いと考えます。
Q.ニキビ治療に有効ですか?
アクティブなニキビには、顔面プラセンタ注射の方が有効と考えておりますが、ニキビ跡の中でもクレータ状に陥没したものはPRP療法がかなり有効です。
若い方であっても、ニキビクレーターに悩んでいらっしゃる方には顔プラセンタ注射を何回か実施した後にPRP療法を勧めています。
Q.年齢制限はありますか ?
特に年齢制限はありません。
若いほど効果が早く著明に出やすいと思います。
これは、治療時のお肌の状況の違いであるとも考えています。
ニキビのクレーター状陥凹治療には20歳代でも受けられる方も多く、毛穴の開大や肌の弛み解消の目的で受けられる方は30代以上が多いようです。
Q.効果が出ない人はいますか?
まず、いません。
しかし、効果が現れるには平均2月ほど掛かりますので、毎日ご覧になる鏡の中では気付かれない方も居られますが、おおかたは周囲の方から綺麗になったと言われるようです。
また、他院でPRPをお受けになり効果が出なかったとおっしゃる患者様もいらっしゃいますが、幸い当院では無変化であるとクレームを頂いたことはありません。
施術者のテクニックの違いによるのか患者様のお肌の状況が違うのか、効果が出ないという理由は不明です。
また、当院では十分な効果が出るように、下準備をしてから実際のPRP療法を行います。
Q.アレルギー体質の人でも施術は可能ですか?
PRP療法では、ご自身の血液を使って血漿を作成しますのでアレルギー反応は起きようがありません。
各施設のPRP説明では、施術できない状況の方について述べられていますが、あまり根拠がないと思われます。
また、PRP療法に先立って治療しなければならない疾患があれば、そちらの治療を先ず行います。
Q.血液はどのくらい採りますか?
当院では、一回の治療でなるべく広くの領域に治療をすべきだと考えておりますので採血量は約20㎖頂いております。
これにより、肌の皮下に約6-8㎖の血漿を注入できます。
高濃度の血小板を含んだ血漿を治療の第一目標部位に注入し、血小板の濃度の少ない血漿をその他の部位に注入します。
血小板の濃度が低くても、毛穴の収縮や縮緬皺などには有効です。
Q.注射する部位はどこに何カ所ぐらいですか?
この治療には50-60カ所の注射をすると、ある女性雑誌に体験談が書かれておりましたが、私はその必要は無いと考えております。
一回の施術で左右併せてせいぜい5-6カ所に注射すれば充分と考えております。
テクニックの違いによると思います。
Q.痛みはどの位ですか?いたいですか?
当院では市販されている最も細いハリを用いていますので、実際に注射を受けた方達は「思ったほど痛くない」「全然痛くない」とおっしゃいます。
また、顔プラセンタ注射を受けられている方達は、同程度の軽度の痛みのであると仰っておりますので御心配しないでください。
表面麻酔やブロックを行う手法もありますが、実際には注入に伴う痛みは軽減されないことと、ブロックにより表情筋まで緩んでしまうので、滅多に行うことはありませんが、無麻酔でも先ほどお話ししたように痛みは少なくてすんでいます。
Q.施術時間はどのくらいでしょうか?
PRP注射の施術時間は
採血に5分、血液の分離に約30分、注入には約15分と
1時間弱の施術となります。
その後、腫れを早く引かせかつ効果が早く出るよう処置(エレクトロポレーション+超音波+炭酸パック)を行います。
当院では食前の糖などが混ざっていない綺麗な血を採血し、血小板を採取するため、午前中に採血を行い、一旦お食事に出かけられている間に血小板分離作業を行います。
そしてお戻りになられてから施術に入ります。
従って、通常は4-6時間ほどの余裕を頂いております。
Q.注射したあとすぐに帰れますか?
もちろん、すぐにお帰りになれます。
Q.処置直後の患部はどのようになるのでしょうか?
施術直後は、赤く腫れ多少の凹凸や圧痛が認められます。
これらの変化は、時間と共に減少します。
Q.腫れたりしませんか?腫れるとしたらどの位?
血漿を注入する部位や量によって多少異なりますが、施術直後は腫れを生じます。
これは、時間と共に平坦化します。初めて受ける方では1時間ほど盛り上がった違和感があるようですが数時間で腫れはひくようです。
Q.効果は直ぐにでるのでしょうか?
いいえ、変化が出るには時間が掛かります。
3週間前後でお肌の触感が変わり、2月ほどで肌が引き締まったために起こる形態の変化が出てきます。
このような良好な変化は凡そ半年ほど続く症例が多いようです。
ヒアルロン酸注入のように、施術直後に形態が変化するのではなくお肌が蘇ったために起こる変化ですので、本来の若返りと言っても良いでしょう。
Q.ヒアルロン酸と比べて効果は高いですか?
多血小板血漿療法の目的は、造型ではなく、お肌の改善ですからヒアルロン酸を比較すること自体が間違っています。
然し乍ら、お肌の質が良くなった結果として形態変化をも期待できます。ただし、隆鼻術のようなボリューム後果は期待できません。
全般的に言えることですが、治療目的によって治療法を選択すべき事であって、治療法ありきではありません。
Q.日常生活で気を付ける事はありますか?
施術当日の注意事項としては、飲酒は避けること、施術後数時間は頭部を心臓より高い位置に置いておくことでしょう。
これらは、腫れがひくのを遅らせる原因となります。
また、過度に心配して顔面をマッサージしたり圧迫するなどの物理適刺激もすべきではありません。当日以降は特に注意すべき事はありません。
Q.注射した日は洗顔や入浴しても大丈夫ですか?
はい、これも全く問題ありません。
入浴は血行をよくしますので良いことです。
Q.持続性はどれくらいですか?注射の間隔は?
時々、他所のHPでPRP療法の効果期間について何年(特殊な方法を用いるともっと延びる)などと書かれています。
しかし、この治療法は患者様のお肌を蘇らせ、一般的には生活年令の一割程度若くなりますが、その部位も他の部位と同様に経年的に変化していくので一概に何年効果があるというのは不明確です。
。一番肝要なことは、施術後良くなったお肌を如何に維持するかということでしょう。
ニキビのクレータ痕や傷跡に対しての修復効果は一生ものだと考えています。
Q.お値段について教えて下さい。
基本的な薬の内容・量であれば、1回の治療で24万円(税別)頂いております。
9割の患者様はこの量で充分です。
Q.血小板の他に白血球や成長因子を混ぜたりするとより効果が高いと聞きましたが?
幾つかの医療施設では、敢て白血球を混入させていますと、宣伝しているようですが、血小板血漿を作成するときに通常は血小板のみではなく白血球は混ざっております。
殊更宣伝文句にする必要のないことであります。
私見としては、白血球は含むべきではないと考えております。
なぜなら、白血球は血管内にあればコントロールされておりますが、血管外に出た場合特に組織間にある場合には多種の生物活性物質(成長因子もその一つです)が放出されます。
これにより、皮膚あるいは皮内において予想以上の組織破壊と炎症反応が起きると考えます。
勿論、成長因子を追加投与することも同様のことが予想されますし、現に顔面に難治性肉芽腫が出来たという報告もあります。
効果発現に多少の時間が掛かっとしても、安全第一であるべきと考えております。
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